Action and Reaction

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DATE

Nov 17, 2025

Action and Reaction

2019年3月。
BEAMS の小川さんから届いた一通のメールが、
緒方くんとの出会いのはじまりだった。 「福岡のON AIR というクリエイティブチームから、
ONE KILN を紹介してほしいと相談を受けました。」 後日届いた緒方くんからのメールには、
NONCHELEEE、KYNE と共に活動する ON AIR の存在、
そして「母の実家が明和 2 丁目です」という一文が添えられていた。

——カルチャーの最前線にいるような活動内容と、
「明和 2 丁目」というローカルな響きのギャップが心に引っかかった。

3人で工房を訪ねてきてくれた日、
それぞれのメンバーが鹿児島に縁を持っていることを知った。
不思議な親近感が生まれ、一気に距離が縮まった。

⸻ Collaboration Chronicle 2019年秋
ash Design & Craft Fair
ON AIR × ONE KILN
“Meditation Pop-up” 2020年
森の香りをテーマにした
「SINRIN BOTANICAL MIST」を共作。 2020年10月
千葉・HAKO
「YAU in HAKO」 2021年3月
福岡・Dice&Dice
「YAU in DICE&DICE」 2021年11月(ash)
ON AIR / ONE KILN / KANAIKOUGEI
「Meditation」再構築 どのプロジェクトも、
プロダクトを作るというより、
感覚を共有するための試みだった。 ⸻

—— あれから5年。

2025年の ash では、緒方数馬が
ひとりのアーティストとして自身の名義で参加する。 出会いから積み重ねてきた
「Action(行為)」と「Reaction(反応)」が、
今回の展示につながっている。 それは計画的に進めてきたことではなく、
お互いの感覚の共有、いわば “バイブスチェック” と、
手と土と火、そして一瞬のひらめきが混ざり合う、予測不能な連鎖そのものだ。 偶然が形を創り、
凝り固まった価値観がそっと揺さぶられる。 そのプロセス自体が、
K.O(Kazuma Ogata)と O.K(ONE KILN)の
次の火種となる。

火種を絶やさぬよう、薪をくべるように、“Action and Reaction” は、続いていく。

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